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京アニで爆発的火災が起こった原因は?スタジオの構造と避難経路も

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京アニ 建物内構造
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2019年7月18日に発生し、死者33名・負傷者36名という平成以来最悪の被害を出した京都アニメーション放火事件。

 

なぜ爆発的な火災は起こり、これほどまで多くの被害者が出てしまったのでしょうか?

 

今回は、大規模な火事となった原因と、スタジオ内部の構造・避難経路について調べてみました。

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京都アニメーション放火事件とは

 

京都アニメーション放火事件とは、2019年7月18日にアニメ製作会社「京都アニメーション」で発生した放火事件のことをいいます。

 

鉄筋コンクリート3階建てのスタジオは全焼し、死者36名と、33名の重軽傷者を出す過去最悪の放火死亡事件となりました。

 

京都アニメーションはこれまでに

  • 涼宮ハルヒの憂鬱
  • らき☆すた
  • けいおん!

など多くのアニメ作品を生み出し、その原作再現度の高さや独特な映像美から、日本国内のアニメファンのみならず海外からもその名が知られていました。

 

今回の火事による被害について、国内外から「アニメ界の大きな損失」「甚大な被害」という声が出ており、その影響は想像を絶するものとなっています。

 

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京都アニメーション第1スタジオ内の構造・避難経路は?

 

今回の事故はなぜここまで被害が広がったのか?

 

スタジオの構造についての報道から検証していきたいと思います。

 

今回の現場は鉄筋コンクリート造りの3階建てで、中心部で1階から3階までがらせん階段で繋がった構造でした。

建物の外には非常階段などはなく、らせん階段を除けば1階から屋上までつながっている階段が建物内にあるのみでした。

 

今回は玄関付近に犯人によってガソリンをまかれ、らせん階段にそって火事が広がっていったことから、避難経路は「屋上へ向かう階段のみ」だったのではないかと考えられています。

 

今回の火事による被害者のうち

  • 1階部分で2名
  • 2階部分で11名
  • 2階から3階につながる階段部分で1名
  • 3階から屋上につながる階段部分で19名

が亡くなっており、多くの方が燃えさかる炎の中、必死で屋上へ向かって逃げていたことが予想されます。

 

屋上まであと一歩のところで力尽きた被害者の方たちの絶望感は、はかり知れませんね…

 

ネットでは、

避難階段が設置されていなかったのは構造上問題があったのでは?

とされる意見もみられましたが

 

建築基準法施行令第122条によると、避難階段は地上5階以上または地下2階以下の建物へ設置が義務づけられているとされています。

 

3階建ての京都アニメーションスタジオはその基準にしたがって設計されたものであり、違法建築ではないことが明らかになっています。

 

しかし、今回のような非常事態においてほとんど逃げ場のない構造となっており、その安全性を疑問視する声も多く出ているようです。

 

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京都アニメーションで爆発的な火災はなぜ起こった?

 

爆発的な火事を引き起こした今回の火事。

 

なぜここまで被害が拡大してしまったのでしょうか?

 

爆発的な火災の原因1:ガソリンをまいた

 

爆発的な火災を招いた原因のひとつに、犯人の男が火をつける前にガソリンをまいたことがあげられています。

 

専門家の話によるとガソリンは揮発性が高いため室内に一気に充満し、爆発的に可燃物へ燃え広がったと指摘されています。

 

爆発的な火災の原因2:紙など燃えやすいものがあった

 

京都アニメーションスタジオの関連サイトによると、スタジオの建物には床や壁に多くの木材が使われていたそうです。

 

そして、アニメ制作のため大量の紙類などが置かれていたことから、一気に燃え広がったとみられます。

 

アニメスタジオですので、一般的な企業より紙の量は多かったと考えられますね。

 

犯人がここまで想定していたかはわかりませんが、これによって火事がさらに拡大してしまう結果となりました。

 

爆発的な火災の原因3:らせん階段

 

多くの専門家が指摘するのは、建物内部にあった吹き抜けのらせん階段。

 

これが爆燃現象を引き起こして煙突の役割をしたため、一気に火事が上の階に広がってしまったというのです。

 

爆燃現象とは

火災によって建物内の空気が薄くなると不完全燃焼となり、可燃性のガスが生じます。

それが、開口部などから空気の供給が再開されるとこの可燃性ガスに引火し爆発的な燃焼が起こる現象。

バックドラフトとも呼ばれています。

 

今回の火災の場合、ガソリンもまかれていたため、さらに燃えやすい状況になっていた可能性があります。

 

これらの条件が重なったことにより、爆発的火災が引き起こされてしまったと考えられています。

 

会社全体で一つの作品を作るというスタイルで、これまで多くの名作を生み出してきた京スタ。

 

らせん階段は、クリエイター同士がスムーズにコミュニケーションを取り合うために活用されていたものだったのではないか?と思います。

 

その構造を逆手にとって今回の火事を企てた犯人には怒りしかありませんね。

 

現在病院で手当てを受けているそうですが、しかるべき裁きを与えて欲しいものです。

 

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まとめ

 

今回は、京都アニメーションスタジオの大規模火災の原因と構造について調べてみました。

 

知れば知るほど、当時の現場の状況の悲惨さがわかって、胸が締め付けられる思いです…

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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